いふログ

~アストルティアにまつわるエトセトラ~

その時、彼は人の心を動かした

久々に「チームリーダーの見る風景」シリーズの記事を書いてみます。
今回はナンバリング外の番外編って事でお願いします。

ジェルザークⅢの討伐者がチーム内にもそこそこ揃ってきていて、逆にまだこれから挑戦するって人もいれば、まだ倒せてないけど連休中には何とか倒したいって人もいたり。状況は人それぞれではありますが、各々で意見交換をしたり、アドバイスをし合ったり。そうやって切磋琢磨していければチームを運営している側の人間としてこんなに嬉しい事はありません。

さて、魔戦でジェルザーク討伐を目指しているとあるチームメンバーさんがいます。
技の名前をようやく憶え終わって、今はそれらに応じた回避運動の成功率をあげようと努力している段階。私が冗談半分で「練習なら敵がいなくても出来るんじゃない?ジャンプ&サイド回り込み!とか身体に操作を覚え込ませれば、スムーズになるかも知れないし」なんて事を伝えたら、チーム集会場の橋桁の所で自主練習をしていたようで。

そのうち「チーム集会所で〇〇さんが何かやってる!」ってな噂が広がり、チームメンバーが野次馬しに集まってきて「じゃあ私が技名を言うからそれに応じた回避をしてみて」なんて号令係まで出てきたりして、疑似ジェルザーク回避ゲームの様相に。

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傍から見れば、役に立つかも定かでない下らない練習に過ぎないかも知れません。
ですが、こんな地味な努力ですらも真剣に取り組んでいる彼に他のチームメンバーが心を打たれたのも事実なワケで。少なくとも彼のこの姿を見た人は、彼がチームチャットでジェルザークのPT募集をかければ勝敗を度外視してでも参加希望の手を挙げるでしょう。実際、この後そうなっていましたしね。

なんでこんな話をするかと言うと、私はこういう事で良いと考えているからです。
チームというコミュニティはメンバーに仲間との出会いを提供する場に過ぎません。それ以外の何かをチームがメンバーに与える必要はありませんし、メンバーがチームのために何かを強いられたり、メンバーが他メンバーのために何かを強いられるような事もあってはならないと思います。それぞれがチームのルールの範疇で自分のやりたい事だけをすれば良いんです。だけど、人は感情の生き物だから、例え利害が一致しなくても「彼の募集なら参加したい」だとか「金策へ行く予定だったけど、あの子のためなら後回しして参加する!」だとか「彼にはお世話になっているから彼のためなら僕はいく!」っていう考え方をする人ってすごく多いんですよね。チームに入った時点ではただの新人さんに過ぎなくても、その人がチームに入ってからどのように過ごしてきたかでメンバーからの評価や扱いは当然変わってきます。言うまでもなく、評価の良い人の要望はより周囲の協力を集めて実現しやすいんです。

別に今に始まった事じゃないんですけど「チームに入れば面倒を見てもらえて当然」とか「メンバーのために何かをしてあげなくてはならない」みたいな誤った考えを持っている人がドラクエ10って本当に多いです。まぁ、仲間のために手を貸すっていうのは間違った事ではありませんが、少なくとも義務感や強迫観念でするべき事ではありませんし、見返りを求めるなんてもっての外。だいたいね、こういう人に限って「俺は親切にしてやったのに!裏切られた!」みたいな事言うんですよね。本当に気持ち悪いったらありゃしない。偽善者はとっとと去ね!
更に酷いのになると「最近ドラクエ全然楽しくないんだけど、チームに入れば楽しめるかなと思ってw」みたいな救いようのない勘違いをしている人までいます。実際過去に何度か遭遇しましたしね。あのね~楽しくないならお辞めなさいな。もっとドラクエを楽しくして欲しいという要望なら私じゃなくて提案掲示板に書いてくれます?それは私の仕事じゃないんで。

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