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~アストルティアにまつわるエトセトラ~

退き際

冒頭から「突然の告白」のようになってしまって誠に恐縮なのですが、私はゲーム内のフレンドがお世辞にも多いとは言えません。
これは私自身がお世辞にも社交性があるとは言えない事に加えて、ドラクエの開始時期が比較的後発だった事や、リアルや別ゲームでの知り合い達と一緒に始めたという関係上、余り他人と関わる必要性に迫られる事がなかったからというのが大きな理由だと思います。
それなりの中堅プレイヤーに育ってからは常闇系コンテンツを中心にフレンドになってと頼まれたり、その人の華麗な身のこなしに憧れて自分からお願いしてフレンドになって貰ったりを繰り返し徐々に増えては来たものの、サブキャラ等を除けばせいぜい60人もいないのではないでしょうか?
そんな私なので戦闘を絡めた上でのフレンド申請ならある程度慣れていますし、そもそもこういうのはキャラクタースペックが良いとか、動きが上手いという事から始まり、「この人と知り合いになっておけば後々便利かも?」という考えに及ぶような利己的行動だと捉えているので嬉しいながらもそこまで喜ぶ事はありませんが、戦闘を絡めず、また、何の前触れもなく「フレンドになって」なんて言われる事には全く耐性がなく、上手く言葉にはし難いのですが「外側のキャラクターではなく、内側の私自身に好感を持ってくれてるのかな?」というように若干飛躍した受け止め方をしてしまう傾向が私にはあるようで、それだけで舞い上がってしまいそうに嬉しくなってしまうのです^^;

実はですね、ちょっと前にフレンドになった方がいるんですよ。
いつも通りグレン1サーバーでチームメンバーの勧誘運動に精を出しつつ、時折知り合いと会話したりしていた私に突如「フレンドになって」と声をかけてきたその人はお洒落で、そしてそれなりの修羅場を幾つも潜り抜けてきたであろう風体をした女ウェディさんでした。例に漏れず、その女ウェディさんとフレンドになった時には、その経緯も手伝って私はとても嬉しかったのですが、それはさて置き、以降私達はたまに喋るようになったのです。
彼女と話すようになった事で分かった事は、彼女が私より年長で子育てもようやくひと段落ついた頃合いだという事や、wiiでプレイしているのでPS4版が出たらそちらでやろうと思っている事、戦闘は余り得意ではないというような事でした。そんな中、彼女に誘われてダークキングに行く事になった際に彼女が言った言葉は私に衝撃を受けました。
「いふちゃん、私おばちゃんで下手っぴだから介護してね~」

何に衝撃を受けたかと言うと、彼女の屈託の無さもそうですが、価値観や考え方の違いについてが一番大きかったと思います。
お恥ずかしながらネットゲーム歴15年を数える私はもう30代半ば。幾ら若ぶっていても、年々微かに衰えていく自分を感じているのも確かなんです。ドラクエが幾らライトプレイヤー向きな構造をしているゲームだと言っても、歳を取れば取るほど若い人達に付いていくのが大変になっていくんじゃないか?今はまだ良いとしても、40代、50代になったら(いや、そこまでドラクエ10続いてないだろ!っていうのは置いておいて)若い人達に付いていけなくなるかも知れない。そんな不安を漠然と意識しながら過ごしているんです。そんな私にとって彼女の言葉はとても余裕と落ち着きのある言葉に思えました。
私はここ数年「周りに付いていけなくなった時、周りに必要とされなくなった時は潔く去ろう」と考えてネットゲームをしてきました。でも、歳を取ってもネットゲームをして良いし、楽しんで良いんだっていうのも至極当然な事ですし、歳を取っても魅力的な人は沢山いるんですよね。私はまるでスポーツや何かの競技に打ち込むかのような姿勢で、ずっとネットゲームをしてきたんだなぁという事に気付かされました。個々の価値観、考え方、プレイスタイルに関する事なので、どれが良いとか、悪いとかっていう話ではないのですが、狭い視野で自分を縛るのは必ずしも正しい事ではないのかも知れないと思いました。
まぁ、こんな事を言っておきながら、私はどちらかと言うと自分を追い込んで鞭打ちながら事を成すストイックな方式を好みますので、今すぐ自分のスタイルを変えようなんて事は毛ほども思いはしませんが、もし、今後衰えて流れに取り残されるような事があれば、その時はまた彼女の言葉を思い出してみようと思います。
色んな人がいて、色んな考え方があって、色んな楽しみ方をしている。そんなドラクエ10のフリーダムさ、懐の広さに、時に不愉快にさせられる事もありますが、反面、それこそがドラクエ10の魅力なのかも知れませんね。